愛媛県松山市のNPO法人「愛媛リサイクル市民の会」が1994年から市内で定例開催してきたリサイクルフリーマーケットが、4月で終了する。資源循環型社会の構築を目指した22年間の地道な積み上げは「市民に浸透し、リサイクルの輪を広げる役割を果たせた」として222回目で最終回を迎える。
 94年4月設立の市民の会が、旧市営球場外周(堀之内)でフリーマーケットを始めたのは8月。「なじみはなかったが、来場者の関心の高さに驚かされた」と吉田啓二理事長(66)は振り返る。「リサイクルの原点である『もったいない』『もっと使える』があふれ、楽しみながら裾野を広げる場になると確信した」
 毎回80~100のブースが出店するなど定着。「不用品を有効活用してほしい」「必要なものを安く買いたい」という出店者・消費者の両方のニーズに応えてきた。